令和5年10月28日(土),29日(日) に公立はこだて未来大学にて行われた令和5年度 電気・情報関係学会北海道支部連合大会にて、口頭発表をいたしました。
サイバーバイオメカニクスとは
サイバーバイオメカニクスは、“力”と“動き”の特徴を明らかにする学問(Biomechanics) 研究の知見をもとに、コンピュータ(Cyber)でシステムを開発しております。まず、サイバーバイオメカニクスの開発した第一弾として「CPRフォーム教導システム」のレンタルサービスの提供を企画しております。
※提供につきましては企画準備段階のため、レンタルサービスの開始時期は未定です。
CPRフォーム教導システムとは
毎年、7 万人以上が日常生活で心停止の危機に見舞われています。そのような危機を目撃した時、「救命の連鎖」の開始点で重要なことは、第一に心停止の早期認識と通報する市民の意思決定と行動ですが、市民が心停止者に対して実施する心肺蘇生法(以下
CPR)の正確な姿勢の実技教育が確立していません。この課題へのアプローチとしてサイバーバイオメカニクスは、最新のセンサーカメラ(マイクロソフト社のAzure
Kinect DK)を用いて、正確な姿勢の評価と教導を支援するシステムを開発しました。センサーカメラ2台を用いることで、正面からの上肢姿勢の検知・評価に加えて、側面にもセンサーカメラを設置することで・下肢の姿勢を検知・評価も可能になり、結果、CPR訓練時の全身の姿勢を検知・評価が可能です。また、コロナ禍の訓練に対応するため、システムの起動・終了には音声認識で非接触の操作が可能です。